飛騨市古川町には『三嶋和ろうそく店』というお店があります。
全国に10軒程度しかない和ろうそく店の中でも、すべて手作りなのは三嶋和ろうそく店だけと言われています。
近年は和ろうそくより西洋ろうそくが増えてきましたが、おうち時間が増えた今、和ろうそくの魅力が再注目されつつあります。
”そもそも和ろうそくと西洋ろうそくの違いは?”
和ろうそくの原料は、ハゼの実の油から抽出した木蝋をはじめとして、大豆から作ったソイワックスや蜂の巣から取り出した蜜蝋(みつろう)など、純植物性の蝋で作られています。
一方の西洋ろうそくは、植物ではなく、石油から採れるパラフィンというものを原料として作られています。
芯は、和ろうそくの場合、い草の髄から取れる燈芯が使われていますが、西洋ろうそくでは糸を使用しています。
炎は、和ろうそくでは大きく揺らぐ、芯が太いため消えにくいという特徴がある一方、西洋ろうそくは小さくて炎も消えやすいという特徴があります。
その和ろうそくの炎の揺らぎが精神統一、リラックスなどにいいと注目を集めています。
和ろうそくのことを 7代目 三嶋 順二さんが動画で(10分程度)解説してくれています。
和ろうそくの大きさの数え方は『匁(もんめ)』といいます。
匁とは重さの単位で1匁=3.75gです。
和ろうそくの燃焼時間は『3匁 約1時間』『10匁 約2時間』。
飛騨市古川町で行われる三寺まいりでは、お寺に3貫500匁(約11kg)の大和ろうそくに炎が灯されます。
ちなみに道路には約2mもの巨大ろうそくが設置されます。(コチラは雪像なので和ろうそくとは異なります。)