古川町で代表的なのは、瀬戸川と鯉の風景。
飛騨市役所の無料駐車場に停めて、徒歩約5分です。
モノトーンで重厚な土蔵に映える色とりどりの鯉があざやか~!
今では当たり前になったこの風景が、どうやってできたかご存じですか?
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実は瀬戸川、元々は鯉を泳がせるために作った川ではないんです。
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ではなんのための川かというと、雪国の人たちはピンとくるかも。
ご存じの通り飛騨は雪国で、「最近は雪が少なくなったな~」と地元の人が言っていても、外の人から見れば毎年それなりに積もります。笑
自宅や職場の前など、毎日のように雪をかかなければなりません。
しかし、古川町の瀬戸川が流れるあたりは住宅が建ち並び、広い空き地がないのでとにかく雪の捨て場がないんです。
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実は瀬戸川は昔から、雪かきをして集めた雪を流す役割を果たしていたんです。
元々はそうした流雪溝として、生活のためだけに使われてきました。
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もちろん防火用水などにも使われますが、春から秋の間は役割があまりなかったので、どうしてもゴミを捨てる人がいたり、葉っぱなどがたまってきたりしていました・・・
そこで!
昭和43年から、瀬戸川をきれいに保つためにと地元の人たちが、鯉の放流を始めたんです。
初めは一部の区間だけ、しかも実費で購入した鯉も、今では観光の役割を果たすようになり、瀬戸川の全長約450mの間に約1000匹もの鯉が泳いでいます。
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4月の第一日曜、瀬戸川が本来の役割を終える頃、春を告げる風物詩として鯉たちは瀬戸川に戻ります。
そして11月の最終日曜に、古川町内の天神池へと引っ越します。
引っ越しといっても自分たちではできないので、もちろん人の手で1000匹を丁寧に行います。
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観光協会や市の職員をはじめ、町のボランティアの皆さんで行いますが、大きな鯉だと体長約80cm、重さは10kgを超えるものも。
実際、結構な大仕事です・・・。
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移動の時は、軽トラの荷台を囲って小さなプールのような状態にして運びます。
少し狭そうだけど我慢してね~という感じで目的地まで。
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こうして、鯉たちは悠々と瀬戸川を泳いでいるんです。
何気ない風景も、背景を知るとなかなかおもしろくないですか?
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鯉のエサは川沿いに売っています!
春になったらまた、ゆったりと鯉たちと遊んであげてくださいね。
あ、引っ越しの当日はボランティアの募集もしているのでぜひご参加を!笑