古川人の心とも言える「古川祭」は、気多若宮神社の例祭で毎年4月19日、20日の2日間行われています。※2020年、2021年は神事のみの開催でした。
次回開催できる日のために、前向きに古川祭について予習をしましょう!
2日間でとても盛り上がるお祭りなので、3回に分けてお届けします!
飛騨はちょうど桜の咲く頃で、運が良ければ満開の年も。
古川の人たちは、この日を楽しみに1年を過ごしていると言っても過言ではありません!
古川祭は、昼と夜とで「静」と「動」と表情を変えるお祭りで、2日間を通して見どころ満載なんです。
2016年には全国で33件ある「山・鉾・屋台行事」のひとつとして「ユネスコ無形文化遺産」に登録されました。
まずは「静」の屋台行列。
古川の屋台は東西文化融合の結晶といわれており、江戸からもたらされた屋台に、飛騨の匠の技が施され、からくり人形などが加わることで豪華絢爛な飛騨地方独自の形となったそう。
近くで見るほど精巧できれいなんです。
屋台は地区ごとにそれぞれのものをもっていて、法被や台紋(たいもん)も違います。
屋台の維持には手間もコストもかかるし、雨や湿気にも弱かったり管理が大変。
町の人たちは、その分思い入れを強くしているのだろうと思います。
現代でいちから造ろうと思うと億超えするそう・・・!
19日、9台の屋台はそれぞれの地区で曳行され、20日は、朝からまつり広場や通りなどに移動しながら屋台が曳き揃えが行われます。
繊細な造りの屋台が並ぶと本当に煌びやかです!
神事なので、御神輿行列も2日間を通して町の中を巡ります。
気多若宮神社を出発した御神輿は、舞姫や雅楽、裃姿の警固などと一緒に行列を成して町に下りてきます。
それから飛騨伝統の闘鶏楽(とうけいらく)。
飛騨では打ち鳴らす鐘の音から、通称「カンカコ」とも呼ばれています。
勇壮な鳳凰の絵を描いた白染めの着流しと一文字の笠という衣装が特徴で、この音を聞くと、祭が始まったな~という気持ちになります。
江戸時代の正装だった裃(かみしも)は、現在でも飛騨地方の祭礼時には地元男性が着用することでおなじみです。
祭りの時に着用するので、一家に一着は家紋入りの裃を持っています。
びしっと決まっててかっこいいですよね。
さらに祭を盛り立てるのが獅子舞。
古川の獅子は特に威勢がいい気がします!
2日間とも屋台は15時から16時頃に屋台蔵に帰って行き、夜に向けての準備をします。
夜は2日間で違った楽しみ方ができるんです!
ちなみに、祭当日以外は飛騨古川まつり会館で、祭の様子を楽しむことができますよ。
続きは夜編へ・・・