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民話:月をのんだむすめ

河合町に伝わる「月をのんだむすめ」。

一般的に資料上ではよくわかっていない「止利仏師」という仏師(仏像を彫る人)は河合町の出身だと言われており、その生い立ちの民話です。

ちなみに止利仏師は、京都の法隆寺の釈迦三尊像をはじめ、当時の都京都の有名なお寺の仏像などを多く彫った人物。

そんな人が飛騨市出身ってあんまり知られていない事実ですが、こういう民話が残っているってところでも信憑性が上がりますね。

だって飛騨と言えば「飛騨の匠」。

都への税金を大工を派遣することで代替していたとか、木工の技術には昔から定評があります。

幼いころから木でいろいろなものを作って遊んでいた止利仏師。

飛騨ではそういう自然な形での英才教育があったのかもしれませんね。

この民話の中で、止利仏師のお母さんである女性が川に映る美しい月をすくって飲んだことにより、止利仏師を身ごもったという描写があります。

それほどまでに美しい月や星が見られるところは、今も変わっていないよう。

山に近い飛騨の地形。

月や星がとっても近く感じる日って、あるんですよね。

それから、小さいころに止利仏師が育ったとされる河合町の天生という地区。

春は高山植物、秋は紅葉がきれいでハイキングに人気の天生湿原があるところ。

でも行ってみるときっと、ここに住んでいたの!?とびっくりするようなところですよ・・・!

そりゃ月も星もきれいに見えるだろうな~という場所です。

今度は民話とともに河合町へ。

飛騨の木工の歴史にもつながる民話の旅です。

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