匠の技術が光る木造建築と、重厚な土蔵が連なる白壁土蔵街が特徴である古川町は、落ち着いた街並みとゆったりとした時が流れる町。
昔から「匠の里」と言われるほど飛騨の大工は腕が良く、奈良時代以降「飛騨の匠」たちは当時の都である京都に派遣され、建築物の多くに携わったと言われています。
その技術は今も「飛騨の匠」の技として受け継がれています。
「飛騨の家具」とか聞いたことある方もみえると思います。
飛騨の大工たちは、自分が建てた建物の軒下に「雲」という装飾を施します。
見る人が見ればどの大工さんが建てた家か分かる、サインのようなもの。
これを探して街並みを散歩するのも実はおもしろいんです。
町中にはなんと約170種類の雲があるそう!
さて、古川町の観光スポットのメインと言えば「瀬戸川と白壁土蔵街」。
モノトーンの土蔵の脇に流れる瀬戸川には、約1000匹の色とりどりの鯉が泳いでいます。
瀬戸川に鯉が泳いでいるのを見られるのは、4月初旬から11月下旬まで。
冬には、この瀬戸川は雪を流す流雪溝として使われるため、鯉は別の池に引っ越しされます。
地元の人や観光客のみなさんにたくさん餌をもらっているので、11月に池に戻るときには少し重たく成長しているかも・・・。
冬は冬で、雪が降ると土蔵のどっしりとした感じが引き立つような気がします。
古川町の町の中は、温かい地下水が保管されているため、冬でも道には意外と雪が少なく運転もしやすくなっています。
とはいえ、スノータイヤ等は必要なのでお越しの際はご準備をお願いします!
それから、古川町を語るのに欠かせないことと言ったら「古川祭」。
古川の人たちは祭に並々ならぬ思いをもっています!
この2日間は普段の落ち着いた街並みからは想像がつかないほどの賑わいを見せます!(ちなみに2020年度は神事のみ開催、2021年度は開催未定です。)
古川の人たちの、特に祭りの時に表れる一致団結感と多少の荒っぽさを「古川やんちゃ」と呼んでいます。
最初にお話したように、飛騨には建築や酒蔵など専門職のような職人も多く、そのひたむきさのような気質も「やんちゃ魂」なのかなあと。
季節によって表情を変える町、古川町。
ぜひ何度もお越しいただきたいです!